SNSにおける「関心の侵食」
SNSにおける「関心の侵食」とは、本来自分が持っていたはずの関心や心地よい熱量が、外部の情報や他者の語りの強度によって変質・強制・上書きされてしまう現象である。特に、無関係な話題に「意味ありげな顔をされる」ことで注意資源が奪われ、自分にとって本当に必要ではない情報に巻き込まれていく。この構造はインフルエンサーによる強火の発信にも顕著で、無害な趣味すら、過剰な知識・倫理・文脈を伴って可視化され、「そこまで知る必要があるのか」という疑問を生む。
これに対して、自分の心地よさは「水際で遊ぶ」ような関与にある。つまり、未熟であっても自分のペースで試行錯誤し、深掘りしても見当違いであって構わないという自由なあり方である。SNSはこの「水際」を可視化しづらく、また間違いや過程を許さない構造を持つが、本来的には「見当違いの深掘り」こそが創造や楽しさの源泉になり得る。
趣味における関与スタイルは、効率的に上達する「Tips吸収型」と、自由に揺れながら関わる「水際遊戯型」に分かれる。SNSでは前者ばかりが評価されがちだが、後者の持つ偶発性と個人的価値もまた、保護されるべきものである。
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